週末はあの場所へ帰ろう

艦船撮影、自転車、登山などのその時々の趣味を記載するブログ。

農業就職・転職LIVEに参加してきました

「35歳も過ぎて、偶に考える。会社勤めで一生を終えるのかと」


9/29(土)、台風前日。
今日は、以前から考えてた今後の身の振り方の参考にする為、
農業人フェアに参加してきました。

9/29(土)大阪会場 | フェア開催日程 | 新・農業人フェア PRODUCED BY RECRUIT


朝起きて、身支度して満員電車で通勤して会社でPC前に仕事して帰宅という多くの方がこなしているルーチンワークですが、正直、この働き方も飽きました。
また、終身雇用も終焉し、仮に大企業にいても業績が悪化すればリストラ。
そうでなくても、超高齢化社会で会社内の人口ピラミッドも上な方が多くて考え方とかやり方がどうにも古臭い。。。
仮にもIT系で新しい技術とかが求められる業界でこれいかに(汗

という事で全く違う働き方を考えた時、パッと思い浮かぶのは農業や酪農などの第一次産業
ただ、実家が農家だったとかではなく、農家の知り合いもいない。
なので、↑のフェアに参加して情報収集してみる事にしました。
(今回のフェアはいわゆる農業法人に就職するタイプで自身で独立して農家を行う主旨ではありません。)


いくつかのブースを廻ってきてわかった事をメモ。

1) 普通運転免許必須、それもAT限定不可。
   農家や酪農をする地域は基本的に都市部では無いので、会社の出勤や畑の移動には車必須。AT限定不可としているのは、泥や砂に埋まってスタックした場合に自力で脱出できるとか軽トラはMT車が主流だからみたいです。
都市部の方だと珍しくないと思いますが、
運転免許証は持っているが身分証明にしか使わない=ペーパードライバーなので、この時点で敷居が高い。
ところが、この点が相手(フェアのブース出展している方)には、伝わらないんですw

ちなみに今回のフェアの出展ブース数は38の内、普通運転免許無しでOKだったのは1ブースのみでした。


2)給与は、その地域の最低賃金が普通
農業法人=会社なので給与が出ます。
ただ、最低賃金での計算なので20万以下が普通。手取りだと15万以下じゃないかなぁ。
もしくは正社員でも時給計算とか。
売上が1億、従業員が10名以上いれば、まあ、年収500万とか難しいでしょうし、農業機械の購入・維持費等もあるでしょうからさもありなのでしょう。
(要は人手がいる。人を増やす代わりに高額の機械をいれても大きくは収益が改善しない)


3)市街地・近郊へのアクセス
当たり前ですが、、、車での移動が基本です。
地域によっては、鉄道やバスは本数が少なくて使えません。。。
多くの場合、コンビニやスーパーまで徒歩5分な場所に田んぼや畑、牧場はありません。


4)休み
基本的に週1日。
土日祝日は関係なし。
まあ、動植物相手なので土日祝日は関係ないのは理解出来ますが、、、とはいえ、年間休日数と給与から考えるとどうにも割に合わない感が…


5)村社会
農業は、個人や家族だけでは成り立たず、地域内での助け合いが必須。
そのため、地域のコミニティに属している必要がある為、地域のイベント等の参加は必須のようです。
この辺は都市部の人間には辛いところ。


6)その他
ブースに待ち構えている人(その農業法人の担当者)には大きく2パターン。
(高齢の)社長や部長等のお偉いさん自ら出てくるパターンと会社なので人事担当者と若手社員がいるパターン。

前者は、基本的に自社の紹介とか内容の説明無しで各ブースで提出するアンケート(こちら側の現在の住まいや年齢、どこに興味があるかなど)の内容を見て勝手に話を始める、もしくはこっちから質問というか話題を振ってあげないと話が進まない。。。
そして1つ聞いたら10個の答が返ってくるといった感じでどうにも人材募集している感じがしない。
要は上から目線で自ブースにきた人間の品定めをしている感じ。
会社(より正確には農園とか牧場)をここまで大きくした成功者という自負があるのか、いろいろ御高説承るわけです。
このフェアの主催意図とかフェアに参加する人がどういう人か理解してる?と疑問に思いました。

後者は、まず自社の紹介と自社がある地域の紹介等から初めて、農業もしくは酪農はこういう仕事があって一日のスケジュール(何時~何時はこういう事するなど)はこんな感じと丁寧に説明してくれます。
更には同じように都市部から地方に移り住み農業法人に就職した方などの事例の紹介は、実際にそうされた方がブースにいてご自身の経験を話してくれたりします。
こういう場合、こちら側からも理解しやすく、また質問しやすい。

ちなみに前者と後者は、そのブースにいる人の年齢層でほぼ間違いなく判断出来ます。
(ブースにいる人達が40代から下がほぼ後者。50代あたりから上は前者)


ブラックな会社勤めはもう嫌。自然な中で働きたい!
とおそらく一度は誰しもが思う事ですが、現実はなかなか厳しいですね。
人手不足な業界というは、単純に若者とか働ける人材が少ないだけでなく、人が寄り付かない要因がやっぱりあるわけです。
なんか、残念な気分になってフェア会場から去りました。

これに懲りずに別の業界のフェアに行ってみようと思います。